こんにちは、社長の西野です。
さて、今回からはガラっと趣向を変えて、書籍の感想シリーズをしていきたいと思います。
あくまで私個人の感想ですので、その点はご了承下さいますようお願いします。
第1回の書籍は、「怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ」です。
※ネタバレを含みますので、この本を読んでいない方は読んでから戻ってきてください。
今現在、日本には天才と言われている人物が存在します。大谷翔平・藤井聡太・・・
井上尚弥もその1人です。
世界のPFP(全階級で体重差のハンデがない場合、誰が最強であるかを指す称号)で1位を取った日本人は井上尚弥だけです。
世界に認められてる日本人選手なのです。
戦績は27戦27勝(24KO)で、無敗であることはもちろん凄いのですが、
KO率が88.8%と軽量級の選手としては、異次元のKO率を誇っています。
階級が上になるほど、パンチ力は増しますので、KO率は上がる傾向にあります。
ライトフライ級からキャリアをスタートして、フライ級を飛ばしてスーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級と4階級でチャンピオンになり、
さらにバンタム級とスーパーバンタム級の2階級で、4つある団体をすべて統一してのチャンピオンですから、
まさに「議論の余地のない」「比類なき絶対王者」、 ボクシング界では「Undisputed Champion」=「4団体統一王者」を意味する真の王者なのです。
この本の中で私が熱いなと思ったのは、
アルゼンチンの英雄と呼ばれ、当時スーパーフライ級で11回も防衛して4年半の間チャンピオンの座に君臨していた絶対王者オマール・ナルバエスと
当時まだデビューして、プロ8戦目の井上尚弥との試合とその後のストーリーでした。
前評判は、当然絶対王者ナルバエスが勝つだろうと誰もが思っていた試合でした。
いくら井上尚弥が強いと言っても、プロ7戦しかしてなくて、さらにライトフライ級からいきなり2階級上げてさらに絶対王者に挑戦という話ですから。
しかし、蓋を開けてみれば、井上尚弥の圧勝という結果になりました。
この日井上尚弥が「モンスター」となり、今に至る伝説が始まった日でした。
この試合オマールは、自分の夢の一つである息子を海外の世界戦に連れていき、自分の闘う姿を見せることを考えていました。
当然勝った姿を見せようと。
しかし、結果は2回KO負け。
リング場で9歳の息子、ナルバエスJrが顔を覆いながら声を上げて涙を流していた。
その息子は現在19歳でアルゼンチンの国内ユースチャンピオンにまで成長していて、
未来の井上尚弥の対戦候補として、日々トレーニングしているそうです。
怪物は、未来の怪物を生み出したかもしれません。
その試合、その瞬間だけ見ても凄いのですが、井上尚弥のストーリーというものを追いかけながら、
次の試合、またその次の試合を見ていくと、さらに面白く、感動もあるかもしれません!
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